2017年2月20日月曜日

トイレの紙

途上国での生活のような、分かりやすい、なるべくシンプルな生活を紡いでいきたい。
昨日、家族で市内に出かけたときに、息子がトイレで用をたすときに、「お父さん、ちょっと来て」とトイレの外で娘と待っていた僕を呼ぶ。

「何?」とたずねると

「紙はどこに捨てたら良いの?」

とトイレの個室から聞いてきた。

我が家では、トイレの糞尿を発酵させて液肥として田畑に還元するようにしている。
その為、使用後のトイレットペーパーは別に保管し、薪ボイラーや風呂の焚きつけとして利用している。

息子にしてみたら、我が家の外にある日本のトイレは異質なものなのだ。

それはちょうど、僕たちが中国で仕切りの無い、水路にまたがって向かい合いながら用を足すトイレに直面したり、多くの国でトイレットペーパーでなく、水でお尻を洗うというトイレに直面したりするのと同じくらい異質なものなのだろう。(そこまでではないかもしれないが。)

子ども達が小さいうちは冒頭のような生活を送っていきたいと考えている我が家では、昨日の息子の何の変哲もない日本のトイレでの「?」にとても嬉しいものを感じた。

火を焚くと熱い。

その熱で暖をとったり、お風呂を沸かしたり・・・

種を播いたら野菜が育つ、その育った野菜を収穫して料理して食べる。

生きているシカを槍で突いて殺して、そのお肉を捌いて食べる。
そこに生きているシカを殺すのは可哀そうという素直な感情が身体をかけめぐる。

などなど

1つ1つの生活していく上での根本が、多重に包装されて見えにくくなっている現代日本で、なるべくそれらの包装を取り除きシンプルに生活していきたい。

そうすることによって、スーパーに売られている肉の背景にある風景であったり、仕事が見えてきたり、

ボタン1つでお湯が出てくるお風呂に触れて、そのボタンの後ろにあるものに想像が働く。

今僕たちが当たり前に感じるサービスの多くは、驚くほどシンプルな原理原則の積み重ねによって成り立っている。
ふと立ち止まってその「当たり前」に正対する姿勢は大事なことだ。

僕が子どもの頃と比べてもとても便利な世の中になってきているが、上手にその便利と折り合いをつけていきたい。


先週は1週間ほど友人宅のビーグル犬を預かった。
犬のいる生活に憧れる反面、やっぱり生き物(犬)と共に生活していくのにはそれなりの覚悟が必要だなと感じました。
後は僕の覚悟次第なのかもしれません。(妻と息子は犬を飼う事にとても前向きです。)

2017年2月9日木曜日

お味噌作り


お味噌作り。
毎年恒例。
今年は豆も買わず、お米も自家製で麹も手作りで出来た。
ちょっとずつレベルアップを感じれて嬉しい。
そうこうしているうちに子どもも味噌作りに慣れてきたようで、自分で率先して役割を担う。

頼もしい。
新婚味噌から数えて7回目の味噌作り。
最初は2人で作っていたのがちょっとずつメンバーが増えてきました。

仕事から帰宅して夕方5時から味噌作りスタート。
寝起きの楓ちゃんはまずは腹ごしらえから。
コネコネして団子を作って・・・
お兄ちゃんのやっているのを良く観察してやっています。
団子にしたあとは瓶にポーンと投げ込みます。
これは楓ちゃんの得意分野。
得意げに「あー!」とか気合入れながら投げ込んでいました。

我が家の恒例行事。
楓ちゃんも今年初参加出来ました。



2017年2月6日月曜日

米麹つくり 

昨日の日曜日に米麹つくりをしました。
味噌を作るためですが、甘酒が出来たり、塩麹ができたりと米麹は色々と面白いですよね。

今年は念願の自家製大豆とコメを使っての味噌づくりです。

今までは米麹を麹屋さんから買ったり、足りない大豆は買ったりとしていたのがついにそれらから解放されました。

コメ(3升)を蒸して冷ましたところに麹菌をふりかけていきます。
(ゆくゆくは天然の麹菌を使って米麹作りをしたいものです。)


楓ちゃんもすぐに真似をしてパタパタ。
急に知恵がついて人間らしくなってきました。

1年以上、小さい子を見つけてはその子の髪を引っ張り倒していたのが、ここ最近髪の毛を引っ張らなくなりました。
お母さんはそれでどれだけホッとしたことか。

ほんとにゆっくりした発達で、何か出来るようになるのも時間がかかるし、何か問題行動もしなくなるのに時間がかかります。

やたらとお皿やコップを投げまくるのも、なかなか治りませんが、そのうちピタッと投げなくなるのでしょう。

例えば車での移動で、トンネルがあったとして、ゆっくり走っているとトンネルにたどり着くまでに時間もかかるし、トンネル抜けるのにも時間がかかる。

でも、ゆっくり走っているときはゆっくりなりの見える景色がある。

同じ道を走っていても、車で走るのと、自転車で走るのと、歩くのとでは見える景色は、感じることは異なる。

ゆっくりはゆっくりなりの良さもある。


麹を仕込んで2日目、毛布にくるんで人肌の温度をキープするように心がける。
ちょっと目をはなすと、差し込んだ温度計が45度くらいになっているときもある。
「そんな時は熱が上がった、熱が上がった。」
と毛布をとり、ちょっと冷ましてあげる。
まるで小さな赤ちゃんをお世話しているようで愛おしい。

部屋に麹の良い香りが充満し始めた。

明後日にはいよいよ味噌などを仕込んでいく。
麹を手作りしていく生活は、憧れだったので、また今年もちょっとステップアップを感じて嬉しい。



2017年2月5日日曜日

雪まつり

仕事が終わって父子で雪まつりへ出かける。
日中子どもを見ていたお母さんとバトンタッチでお母さんはお家でお留守番。

お母さんがいなくても割と平気な子ども達。
大きくなったな。
お祭の出店で唐揚げとフランクフルトが食べたいと購入。
楓ちゃんは大きな唐揚げを豪快にむしゃぶりついていました。


集合写真なんかはよく嫌がるのに、きれいな雪灯籠と一緒に撮ってと写真をリクエスト。
うーん。写真が単純に嫌いということでもないらしい。

豚骨らーめんとからあげ(2回目)を道端で座って食べていると、傍らで老年夫妻がじっと近くにたたずみ、こちらを見ているような見ていないような佇まい。
しばらく近くにおられて、彼らが去り際にご老人が「家庭の温かさがわかるね。」と僕らに声をかけてくる。
きっと少しお酒も入っていたのだろう、ご婦人に少したしなめられながら場を離れていった。
僕の頭の中は最初「?」
「家庭の温かさ?」
出店の唐揚げとラーメンを食べているのを見ていて、普段の家庭での食事と比較したのだろうかと最初考えたが、普段のうちの食卓が温かいものかどうかは分からないはず・・・。
僕と子ども達のやりとりを見ていて「温かい家庭なのが見ていて分かります。」というような趣旨だったのかなと勝手に良い方に理解することにして、良い気持ちになった。

久しぶりに雪のある雪まつり。
夕方まだ陽があるうちにたどり着いた街並みに、「夜になったらもっときれいなんだろうね。」と言いながら歩く。
夜になればなったで、息子と「きれいだねぇ。」と様々な雪灯籠を見ながらあるく。
学生時代に初めて訪れた雪まつりはちょうどこのような雪のある雪まつりだった。

泰ちゃんはよく歩く。
ぐずることなく、しっかりと歩く。
普段の森のようちえんパワーだと強く感じた。
立派なもんだ。
僕の小さい頃よりよっぽど歩く。




2017年2月1日水曜日

胎動

お腹の赤ちゃんは6か月になろうとしていて最近ではお腹の中で良く動く。
娘はありがたいことに、今のところ入院することもなく元気な毎日を過ごしており、そのお茶目ぶりはいつも家族を笑わせてくれる。
息子はもうすぐ5歳。プレゼントの話になると「コウテイペンギンを飼いたい。」、家族で春休みの旅行の話になると「南極へ行きたい!」と割と南極がブームであったりします。

いつか、息子が南極へ行くようなことになったら、ちょっと嫉妬してしまうかもしれません。一緒に連れていってもらおうか。

町には雪が良く降りました。
通勤路にしている峠も写真の通り両側に雪の壁です。

日本の偉いなと思うところは、こんなすごい山奥でも綺麗に道路を舗装していること。
そしてこんな山奥の1日何台通るか分からないような道も綺麗に除雪しているところです。
(数日前から雪崩の危険性があるからということで通行止めとなってしまいましたが。)

雪原に太陽の光が反射して、キラキラと無数のダイヤモンドが散りばめられているような景色は圧巻でした。

仕事行って、家に帰って、子ども達がいて、ワーッとしていて、時として「静かな自分の時間が欲しいな」と思うこともありますが、

家に帰って、素敵な奥さんと可愛い子ども達が待っていてくれて、美味しいご飯を家族で食べて、薪で沸かした温かいお風呂に子ども達と入って夜は絵本読んだり、ゲームをしたり、奥さんとお話したりと、この上ない幸せなんだと思います。
ありがたいことです。

今の僕は、1人での気ままな生活なんて2,3日で退屈してしまうでしょう。

一昨日は、山際に設置しているワイヤーメッシュに引っかかってしまった(後ろ足骨折)小鹿を可哀そうだったけれど槍でついて捌いて、友達の家で狸にやられた鶏を捌いて、と解体日でした。

その日の夜はその友人家族と一緒に鳥鍋を食べました。

締めの雑炊はもち米も混ぜたご飯でいたら、なんとサムゲタンのような感じに。
大変美味でした。