2020年2月5日水曜日

趣味

近所の大工さんに「おめぇ趣味はなんじゃ?」と聞かれ、ウっと面食らったが、パッと出てきた言葉は「こういう田舎での暮らし」でした。
今改めて考えてみても、その質問に対する答えとしては80%くらいの手応えの様なものを感じます。
きっと生きる実感というのを手触りで感じていたいのだと思います。
自分でも長く続いている趣味、習慣として「ニワトリのいる生活」があるなと感じています。
何回も野生動物に襲われて全滅していますが、その度に、もう一度と言って飼い始めています。
最近は1日平均すると15個くらいのタマゴが採れるようになりました。
10羽飼うのも30羽飼うのも手間としてはそんなに変わらないからと、採卵用のニワトリを今26羽飼っています。(その他にも処分するというチャボを20羽保護して飼っています。)
余る部分は、幼稚園のお友達家族に1個50円で買ってもらっています。
今のところみんな面白がって買ってくれます。
自分が続けている趣味が他の人に評価されると少し嬉しいものです。
売るために、儲けるためにニワトリを飼っているわけでは無いですが、卵を通じて色々な人と繋がれるのも面白いです。
お米作りも長く続いている趣味です。
畑は多くの部分を菜生ちゃんが担当する様になりましたが、好きです。
出来た作物を加工して食べるのも好きです。
薪を集めてきて暖を取ったり、お湯を沸かしたりという生活も長くなりました。

結局、そういうかつての日本の里山の生活に魅力を感じて、楽しんでいるのだと思います。
田舎に住んでいると、特有の付き合いとか、風習とか、そんなものもあります。
最初は物珍しいのもあって楽しんでいる部分も多くありましたが、長くなってくるとそれらが内包する課題というのにも触れる機会があります。
そんなところは当事者で話し合いながら、よりよい在り方を模索していけば良いのかもしれません。

誕生日にもらったパスタマシーンもたまに登場します。
ケンカ少なく、兄弟で協力してだんだんと出来るようになってきました。
生パスタはとても贅沢な味がします。
やっぱり田舎ならではの、田舎暮らしが僕は好きなんだと思います。
これからも自分なりの田舎暮らしを深めて行きたいなと思います。

まずやってみる

やったことないことに挑戦してみるというのは、時に自分に新たな視点をもたらしてとても面白かったりするものではないですか?
この度、キャンピングカーをレンタルして岡山・広島で時間を過ごしてみました。
先ほどのブログでも書きましたが、キャンピングカー(モーターハウス)というものに今少し関心があります。

ふと出来た家族で過ごせる時間、「どうやって過ごそうか?」というテーマに1つ新たな時間の過ごし方を提供してくれるものだと感じています。「どこかお出かけしようか?」と予定を立てようと取り組んでみたところ、「宿がいっぱい」とか「人で込み合ってそう」とか「渋滞が・・・」とかで、結局せっかくの時間を家の近所で過ごすという結果になってしまうこともあります。

家なら家でやる事がたくさんあって、それなりに楽しいこともたくさんあるから、それで満足したら良いじゃないかという向きもありますが、「家を離れる事で気分転換」とか「家にいるとどうしても仕事モードでゆっくり出来ない」とか日々家で過ごす菜生ちゃんとかはそんな想いもあるようです。

家では家で楽しく過ごせるし、いざお出かけってなるとフットワーク軽く、とりあえず外に出る!という時のアイテムとしてキャンピングカーって可能性をとても持っていると感じています。

言葉を並べたところで、ネットで情報を集めたところで、本を読んでみたところで、実際にやってみないと分からないこともあるんじゃないか、ということで、思い立って、金曜日の仕事が終わってから、キャンピングカーを2泊レンタルし、体験させてもらいました。

キャンピングカーの1番の魅力としてはその居住性じゃないかと思う。
身体の大きな僕でも車内で立って移動出来るというのは、とても快適に感じるところである。ましてや、身体の小さな子どもにとってみたら、小さな家のような、秘密基地のようなそんな感覚なのではないだろうか。
現に2段ベッドなんかはお気に入りの場所の1つだったし、昼間は机だったところがベッドに変身なんかするものだからそれはそれでまた面白かったと思う。
「今日はどこで寝ようかな」なんてワクワクも感じることが出来た。
またもう1つの魅力はその機動力にあるのだと思う。
今まではテントを積み込んで、キャンプサイトへ移動し、テントを張って・・・という移動スタイルだったが、キャンピングカーだと、そのテントの撤収作業にかかる時間を省略できる。また雨天などの天候にも強い。(テントだと雨が降っているときの撤収となるとテンションがとても下がってしまう。)
夜のうちに移動してしまって、朝から目的地で遊ぶということも簡単に出来てしまう。
我が家はまだ子どもが小さいので、そんな子ども達が楽しめる場所とターゲットを絞って移動したが、子どもが大きくなってきたりすると、その興味関心に応じて、国内の様々なところに足を運びやすくもなるんじゃないだろうか。(史跡巡り、温泉地巡り、景勝地巡り、会いたい人に会いに行ったり・・・。)
普段は山で過ごしているので、せっかくだからと瀬戸内海を目指した。
海の見える、海を感じるところで多くの時間を過ごしたが、朝、まだ人がまばらなところを散歩したり、公園で遊んだりすると、なんだか時間を得したようなそんな気分になる。
普段、子どもと遊ぼうとなっても、公園にいったりするのも、田舎だとひとエネルギー必要だったりする。「ま、公園じゃなくても、家の周りでも良いんじゃない。」と結局家の周りを散歩したり、庭に作った砂場で遊んでもらったり、夏はウッドデッキにプールを設置して遊んだり、家でおままごとしたり、絵を描いたり・・・。
公園でダイナミックに身体を動かしながら一緒に遊んだりするのは、実は新鮮な時間の過ごし方だったりする。
普段とは別のところで過ごしたり、普段と違う時間を過ごすと、普段とは違った会話が生まれたりもする。
そんな刺激が旅の中にはある。と思う。
普段から非日常ばかりを追い求めたい訳ではないが、生活の中にハレとケがあったら良いなとは思う。
普段の日常も楽しいけれど、非日常の旅も楽しいよね
そんな感じが良いんじゃないかなと個人的には思う。
日常が充実することが大前提だとは思うが。
土地土地によっては文化・風習の違いを感じたりもするが、一番分かりやすいのは食だと思う。市場に行くと、アナゴがたくさんならんでいた。普段なかなか口にしない食材を目にして手にして口にしてというのは旅の醍醐味ではないでしょうか。
美味しいみかんとの出会いもありました。
移動はすっかりナビに任せちゃったりするんですが、ガイドブックや地図を見たりして、その土地の特産だったり、観光スポットだったり、有名店だったりの情報に触れるのも面白かったりします。
旅をしなかったら一生のうちに絶対に行くことないだろうな、というようなふとしたタイミングで立ち寄るような場所やお店との出会いも楽しかったりします。ふと立ち寄ったところがたまたま金光教の本部のあるところで、雰囲気のある街並みでした。
水族館へ行って、海の生物を感じたり。人気の水族館に行くと、人がたくさんいますが、ローカル水族館だと、人が少なかったりして、ゆっくりとその生き物たちと向き合えるような気がします。
それは動物園もきっと一緒で、福山市立動物園は人もそんなに多くなく、駐車場も近くに停めれて、近くに池や公園なんかもあったりして、ファミリーでゆっくりするのには良いところだなと思いました。
マレー虎が元気よく歩き回っており、その迫力に子どもも大人も圧倒され、大満足。
ガラス越しではありましたが、その圧倒的な存在感に「もし森などで遭遇したら、諦めるだろうな。」とそう思いました。
こんな虎が、今こうして僕がブログを書いているときにもアジアの森の中に生息しているのかと思うと不思議な気持ちになります。
たっぷりとゆっくりと家族の時間を過ごす事が出来ました。
家にいたら、なんだかんだやることがあって、そんなに一緒に時間を過ごす事が出来ない場合が多いですが、外に出てしまうと、モードが切り替わって良いですね。
日本の平均的な家庭と比べると・・・と比べる必要も無いのかもしれないですが、子ども達と一緒にこうして過ごす時間の事を考えると、そんなに長くないのだろうなと感じますし、それならば今この時にどんな時間を過ごすのが良いのかなと考えてしまいます。
時間は有限ですね。
いつまでもあるわけじゃないし、いつまでも元気なわけでもない。
その時その時話せる話題もあるだろうし、共に出来ることもあるかもしれない。
子ども達ばかりに時間を使うという訳ではないが、せっかくのご縁でこうして家族になってチームになっているメンバーなので、そのメンバーでいかに時間を紡いでいくかという事はもう少し考えて、実践していっても良いかもしれない。
なんだかんだで、外に出てみると、内で過ごす家族の時間とはまた質の違った家族の時間が流れる。
内と外と行ったり来たりしながら、楽しいことも辛いことも嬉しいことも悲しいことも、色々共有して行ければ良いのじゃないか。
そんなことを考えました。
あぁ キャンピングカー気になるぅ~。
そうそう、普段田舎に住んでいると、パッと外に出かけて、一杯飲んで帰るというのがとても贅沢なことのように感じて、それがパッと出来るのもキャンピングカーならではだなと感じました。色々な可能性があるように思います。
いやぁ、悩ましい。
ミニマニズム、余計なものは削ぎ落して、スモールイズビューティフル、断捨離・・・なんてものに意識があるなか、キャンピングカーという選択肢・・・。
もうしばらく熟考します。
キャンピングカーを手放すという人のキャンピングカーも見てきました。
あぁ、久しぶりです。こんな感覚。